溺れる家禽

溺れる家禽

耳元から視界から
遠方の語り部が降り注ぐ
朝も昼も夜も
息をする事の様に

馴れ馴れしさは
既に忘れ去られて
老若男女
仲良く笑って
仲良く泣いて
ああ、分かり易い
区分と兆候

頷けば
こちらへどうぞ

それ以外は
知った事ではありません

楽だから
安心だから
海より深い信頼を
価値あるものへの後押しを
無償の愛を注ぐ事が
歯車たる意味を煌びやかに
彩る事になるのです

大きな流れは
小さな真実飲み込んで
今、犯罪者を作るのか
愚か者を作るのかで
紛糾の様相を呈してきました

へらへらと
せせら嗤って居りますのは
蚊帳の外に在るかの様に振舞う
弱者を自称する者達で在ります事を
如何様に証明すべきか
汚名を被り
水面下で渦巻きながら
思案中の身で在ります事を
如何様に証明すべきか
絶え間の無い疑心暗鬼に
日々溺れて行き…

ぶくぶくぶく

ああ、また自滅
また共食い
愚かな家禽がまた消えた
羽根があるのに
飛べる事にも気付けずに

もう、飛ぶ必要は無い
飾り羽で十分です
意味は全て揃って居ります

定義も無い通念は
個体に置ける
イデオロギーをも侵食し
今、正義を示す